彦根と能楽

彦根(1)

 滋賀県の彦根城博物館に行ってきました。博物館のサイトに「幽玄−井伊家伝来・能面と能装束の名品−」という展示しているとあったからです。

 いやー滋賀県ってあまり行ったことがないのですが、JRでは京都の次の次の駅が滋賀県の県庁所在地である大津ですから、結構近いなぁと思っていたら…大誤算。大津は確かに近いんですけど、同じ滋賀県でも彦根は大津から結構離れてます。滋賀県って広いんですね(苦笑)

 しかも、大阪から乗った新快速が「湖西線経由敦賀行」。彦根は琵琶湖の東側ですから、途中の駅で東側の琵琶湖線を通る列車に乗り換えるつもりだったんですが、途中でつい眠ってしまいまして、気づいたら「比叡山坂本」。彦根とは琵琶湖を挟んで反対側に向かってました(笑)

 慌てて引き返して再出発。彦根に着いたのは、大阪を出発して2時間強経った後でした。なんて遠いんだ、彦根!(自分の不注意によるタイムロスは棚上げ)

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funabenkei | 行ってきました | 02:15 | - | - | - | - |

吉野へ

 春に続いて、後輩能楽部の合宿へ参加しに、奈良県・吉野まで行ってきました。今回は2連休が取れたので、昼間は別の用事をこなし、夕方の稽古に間に合うように行って1泊。次の日の夕飯前まで過ごしました。

 この時期は12月の自演会に向けての練習が始まり、能だ、舞囃子だと難易度の高いものがたくさん揃ってました。で、私は素人ながら「先輩」なので教える側。一応は大鼓で稽古を終えている曲ばかりとはいえ、「一応稽古を終えている」と「教えられる」は別の問題だと再認識。なかなか辛い部分もありました(^^;) 当たり前ですが、プロの先生ってやはり偉大です…。

 教える以前に自分の稽古がなってないわけで。稽古が終わって、定番の夜の宴会までの間の時間、ひたすら自分の練習をさせてもらいました。何度も舞って謡って、また舞って。地謡がいないので、間狂言の小舞のように自分で地を謡いながら。風呂に入った後だというのに、汗だくになってしまったのは失敗でしたが(苦笑) 時間を忘れて、思い切り謡い舞うことができました。

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funabenkei | 行ってきました | 07:31 | - | - | - | - |

伊勢門水展−狂言画

伊勢門水展

 お盆に名古屋に行ってきました。…仕事での出張ですが。その帰りに名古屋能楽堂に寄って来ました。目的は「名古屋能楽堂開館10周年記念 特別企画」の「伊勢門水展」! 前にもこのブログで紹介しましたが、伊勢門水(1859-1932)は名古屋の狂言方和泉流で、狂言共同社の創立者の一人ですが、同時に多くの狂言絵の作品を残しています。

 彼の絵は趣味の域を超えたもので、能楽評論家の坂元雪鳥や日本画家の前田青邨にも褒められ、晩年には多く画会も催されたようです。門水の号は本名「水野宇右衛門」=水の上の門からの洒落となっているようですが、知的でカッコいいですよね。他にも名古屋市内の祭を調査して、『名古屋祭』という本にまとめています。それでいて、本業は「伊勢屋」という旗商だったそうで、本当に多彩な活動をした人物だったのですね。

 今回の門水展は23点ほど。展示室の半分以上は通常展?で、もっと多くても良いのになぁとも思いましたが、無料で見れるので文句は言いません(笑) やっぱり生き生きとした絵で好きです。特に『唐人相撲』の絵が描かれた扇が賑々しくて良かったです。

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funabenkei | 行ってきました | 12:18 | - | - | - | - |

因幡堂と聖護院

聖護院

 先日、京都で狂言に関連する地を巡る機会がありました。行ったのは狂言『因幡堂』『仏師』『鬼瓦』などに登場する因幡薬師堂(平等寺)と、山伏(本山修験宗)の総本山だという聖護院門跡

 因幡堂に行ったのは二度目で、前に行った感想は本館サイト「能・狂言ゆかりの地」にに書いてますが、今回一つだけ新発見が。

 それは狂言『仏師』で、できた仏像の格好が気に食わない男が仏師(すっぱ)に不満を言うと、仏師は「後ろ堂に回らしめ」と答えますが…現在の因幡堂ではお堂の後ろには回れないようになっていること(笑) 一緒にいた人たちと「後ろ堂には行けませんねぇ」とマニアックなウケ方をしてました。

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funabenkei | 行ってきました | 08:25 | - | - | - | - |

神事面・翁面 熱田神宮宝物館

 約半月ぶりのブログです。ご無沙汰しており申し訳ありません。

 すでに行ったのは1月近く前の話ですが、まだ名古屋話が続きます。時間の流れに、私のブログへの投稿スピードが全く追いついてません。ブログを書く理由の一つに、自分の経験・体験・感想の記録という意味もあるんですが、書き留める前に、薄れていく記憶が多々あって困ります。

 さて記事の順番とは逆になるのですが、名古屋に着いてすぐ、名古屋能楽堂に向かう前に熱田神宮に行きました。宝生流にのみ伝わる能『草薙』、金春流にのみ伝わる能『源太夫』の舞台であり、また、閉鎖されてしまいましたが、去年まで境内に能楽殿があったなど、能楽とも関わりの深い神社です。

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funabenkei | 行ってきました | 13:38 | - | - | - | - |

金剛座と石灯籠

春日大社の灯籠

 先週、薪御能の「咒師走りの儀」「御社上りの儀」を拝見するため、春日大社へ。実は春日社の二ノ鳥居より中に入るのはこれが初めてでした。で、参道を歩いていて、目立つのが石灯籠。

 一ノ鳥居をくぐった辺りからチラホラ存在するんですが、二ノ鳥居をくぐると「どっさり」としか形容できないほど、参道両側に夥しい数! 過去から現在までの信者たちが寄進したものです。総数は3000を越えるといいます。

 それらを眺めていると、ふと大阪学院大楽・宮本圭造助教授の著書『上方能楽史の研究』に「春日社の石灯籠の中には能役者の寄進になるものがいくつかある」とあったことを思い出しました。中でも江戸時代の金剛座ワキ方・高安某(名前は忘れてた・笑)が寄進したものについて、二ノ鳥居のすぐ近くにあると書かれていた記憶が復活して、二ノ鳥居周辺で、いくつかの石灯籠をマジマジと眺めていたのですが…

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funabenkei | 行ってきました | 08:36 | - | - | - | - |

篠山・能楽資料館

能楽資料館

住所:兵庫県篠山市河原町175

 すでに1ヶ月以上前の話なんですが…兵庫県篠山市にある能楽資料館へ行ってきました。

 5年ほど前に一度、名作能面展(だったかな?)が催されていた時に、能楽師の方に連れて行っていただいたことがあるのですが、その時は能面のそれぞれの名称と形が全く分かっておらず、片っ端から「この能面は何ですか?」と聞きまくり、その能楽師の方に「ちょっとは自分で考えろ!」と叱られた思い出があります(苦笑)

 あれから時が経ち、(まだまだ分かっていないものの)ある程度は能面などの知識も得たので、今回再チャレンジしてみました。展示は能面・狂言面から始まって、能装束・狂言装束・鬘桶・鼓胴・笛などなど。能や狂言の絵もありました。前に行ったときは、ただただ付いて歩いていただけなので、印象も薄かったのでしょう。意外な(←失礼)充実振りに大満足でした。

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funabenkei | 行ってきました | 22:17 | - | - | - | - |

佐保山

佐保山南陵

 久しぶりに能ゆかりの土地めぐり。今回は奈良へ行ってきました。今回の目的地は近鉄奈良駅から北へ進み、奈良女子大学を越えた向こうにある佐保山。金春流にのみに伝わる曲『佐保山』の舞台です。

能『佐保山』(金春流のみ) 初番目物・太鼓入

 藤原俊家(ワキ)は氏神の春日大社に詣でる。すると佐保山の上に白いものが見えるので、佐保山に登ると、そこには里の女たち(シテ・ツレ)が衣をさらしていた。俊家が衣をさらす理由を尋ねると、『古今和歌集』に「裁ち縫わぬ衣着し人もなきものを。なに山姫の布さらすらむ」と詠まれたのはこの衣だと答え、春を司る女神・佐保山姫のもたらす霞もこの衣のことであり、日陰も春日明神の慈悲万行の神徳だと語り、月の夜遊を見せようと姿を消す(中入)。
 その夜、一行が木陰に仮寝する夢に佐保姫(後シテ)が姿を現し、舞(真之序之舞)を舞うのであった。
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funabenkei | 行ってきました | 08:28 | - | - | - | - |

車大歳神社「翁舞」

大歳神社

 昨日はやっとの休み。ついに今年初の『翁』を見ました。…といっても能楽の『翁』ではなくて、神戸市須磨区の車大歳神社に伝わる神事「翁舞」です。

 車大歳神社の翁舞は国の重要無形民俗文化財にも指定されているもので、毎年1月14日19時から神社の神体として祀られている白式尉・黒色尉・父尉の面を使って奉納されています。地元では「お面式」「能面の式」「お面の行事」などと呼ばれているそうで、重要なのは面なんですね。現在の能楽の『翁』ではあまり登場しない「父尉」が登場するのが特徴です。

(もっとも観世流と金春流の『翁』には「父尉延命冠者」という小書があって、その場合は「父尉」と、対になる「延命冠者」が登場しますけれど)

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funabenkei | 行ってきました | 08:29 | - | - | - | - |

(阪→)京→奈→京→阪→兵

 つい休みの日にはやりたいことを詰め込んでしまいます。11月8日はそんな一日でした。まず前日の仕事が終わり次第、京都の友人宅へ出発。朝方までお酒を飲みながら話します。

 明けて8日朝は、まだ寝てる友人を叩き起こして(ごめん)、正倉院展を見に奈良国立博物館へ出発。開館時間に着いたものの、既にかなりの人出でした。じっくり見ている間に、ますます人が増えてきました。

 私にとっての今回の目玉は、なんといっても『国家珍宝帳』。5通現存する「東大寺献物帳」の中で最初のもの。文頭に「太上天皇捨國家珎寶等入東大寺願文」とあるように、光明皇后が亡くなった夫・聖武天皇を偲んで東大寺の大仏に収めた遺品など約600点のりストであるわけですが、14m74cmもある巻物が全部見られたのは圧巻でした。

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funabenkei | 行ってきました | 23:01 | - | - | - | - |
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