大鼓の稽古『絵馬』その2

 今日は大鼓の稽古でした。曲は前回に引き続き『絵馬』。

 とにかく、長くて疲れ果てました(汗) 早い箇所では掛け声がついていきません。クーラーの効いている部屋なのに、ダラダラ汗流しながら大鼓を打っていました。この曲を打つには私、経験と体力が絶対的に不足しているようです…。

 とはいうものの、とりあえず経験を積んだということで、『絵馬』のお稽古は終わり。次は序之舞。一転して能で最もゆったりゆっくりの曲になります。…死にそう(笑)

funabenkei | 大鼓の稽古 | 23:50 | - | - | - | - |

大鼓の稽古『絵馬』

 さて、久しぶりに大鼓のお稽古のことでも書いてみます。今回、お稽古していただいた曲は『絵馬』。とにかく、長かったです(汗)

 斎宮絵馬の神事を元にした能ですが、私がお稽古していただいた後半は、アマテラスがアメノウヅメ(巫女神)とタヂカラオ(力神)を従えて現れ、舞を舞って宮に入ると、アメノウヅメとタヂカラオも舞を舞い、タヂカラオが宮の扉を押し開いて、天の岩戸の故事を再現するというショー的な箇所です。

 各流派によって細かい演出がかなり変わる能なんですが、観世流の場合、女神(流派によっては男神)のアマテラスが中之舞、アメノウヅメが神楽の純神楽部分、タヂカラオは神楽が直った後の神舞を急之舞の位で舞います。

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funabenkei | 大鼓の稽古 | 23:53 | - | - | - | - |

囃子の会で

 囃子の会で大鼓を打ってきました。全体的にはとても楽しかったです。力一杯打てましたし。

 ただ稽古ならともかく本番となると、私はとにかく精一杯…というと多少聞こえが良いですが、結局「余裕がない」んです。手の痛さは意識のどこかに吹っ飛んでしまって、汗をダラダラ流しながら、声を張り上げて打った…んですけど、それだけ。何十回も繰り返してお浚いしたのに、ただ丸暗記しただけで、コチコチに硬くて非常にガツガツした大鼓だったと感じています。書いていて連想したのは「遊びのないハンドル」。一番の見せどころでは急に不安を感じ、謡や他の囃子を探ってしまって見事にコケましたし。それがひたすら悔しくて。

 「余裕がない」のは大鼓に限ったことではなくて、私の場合何をするにしても、ですけれどね。「余裕がなくて失敗」か、逆に「余裕こき過ぎて失敗」というパターンが多いのです。もっといろんなことに余裕が持てる人間に成長するには、どうしたら良いのでしょうね…。

funabenkei | 大鼓の稽古 | 23:49 | - | - | - | - |

大鼓の稽古 会直前

 さて、もうすぐ会がありますので、本番前ということで稽古にも励みの出る最近です。前に奈良皮で苦戦したこともあって、打ち込み方をいろいろ工夫したら、「今日は調子がええな」と師匠に少し褒められて気分が良かったです♪

 一方で、全然ダメなのが掛け声。大鼓では「ヤ」「ハ」「ヨーイ」「イヤー」の4種類しかありませんけど、妙に力が入って、低いところから「ヤ゛〜ァ」「ハ゛〜ァ」(文字では上手く表せません)と出すと、「それじゃ重苦しいねん」と師匠に注意され。だからといって、力が抜けては大鼓としてはダメです。

 難しいです、掛け声…。基本がシンプルなだけに、奥が深いです。

funabenkei | 大鼓の稽古 | 23:47 | - | - | - | - |

大鼓堪能

 今日はちょっとしたチャンスがあって、大鼓を打ちまくらせてもらいました。私は、稽古では合成の皮を、本番の舞台では「東京皮」と呼ばれる薄い皮を使わせていただくのが普通なのですが、今回使わせていただいたのは「奈良皮」という皮。

 「東京皮」と「奈良皮」に関しては、大鼓方葛野流の亀井忠雄師が本に書かれているので引用してみると

亀井 大倉正之助が素手で打ってるけれども、それでも東京皮の薄いのを使わなければだめだろうね。奈良皮では素手では鳴らないだろ。
山中 「東京皮」「奈良皮」というんですか?
亀井 そう。東京で作るから「東京皮」、奈良で作るから「奈良皮」。能楽師は奈良皮しか使わなかったんだ。私は今でも奈良皮を買うけどね。三年間くらい干しておかなければならない、風にあててね。(中略)
土屋 長唄の囃子は東京皮を使うんですか?
亀井 そうですね。今は東京皮を使っている能楽師もいるんですよ。
山中 東京皮は薄いんですか?
亀井 どういう作りなのかはわからないけれど、薄いんです。(中略)
 だけど、楽器なんだから鳴らないよりも鳴ったほうがいいに決まっているだろ。だからしようがないから東京皮も使うんだ。だって鳴らないんだもの、奈良の皮。「鳴らん皮」だね(笑)
『能楽囃子方五十年 亀井忠雄聞き書き』p135-137より
 亀井忠雄・土屋恵一郎・山中玲子、2003年、岩波書店)
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funabenkei | 大鼓の稽古 | 23:44 | - | - | - | - |

大鼓の稽古『三輪』

 今日のお稽古は『三輪』でした。

 私は記憶力に頼って、大鼓を打ってしまうことがあります…。例えば今日の稽古はそうでした。間違いがなかったという意味では良い出来。しかし、「それではオモロないねん」と師匠。

 例えば『三輪』の神楽に続くシーンでは、記紀神話で有名なアマテラスの岩戸隠れを描いています。

(1)「天の岩戸を引き立てて。神は跡なく入り給へば。常闇の世と。はやなりぬ」
(2)「八百万の神たち。岩戸の前にてこれを歎き。神楽を奏して舞ひ給へば」
(3)「天照大神その時岩戸を。少し開き給へば。また常闇の雲晴れて。日月光り輝けば。人の面白々と見ゆる」

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funabenkei | 大鼓の稽古 | 23:29 | - | - | - | - |

大鼓の稽古『巻絹』

 最近、稽古が特に楽しいです。元々楽しかったのですが、腹に力を込めて掛け声を出して、思いきり大鼓を打つ、その快感が今まで以上なのです、最近。他で溜めたストレスを発散してるような部分も…って、大鼓が力強い楽器だからって乱暴に打っちゃダメなんですが、師匠のステキな地謡に上手く乗って、自分の色も出しながら打てたりなんかすると、とても気持ち良くて、「快感」なのです(^^)

 しかし、今回のお稽古。前半はあまり気持ちよくなかったです。ネックはやはり「神楽」でした。後半はノリノリで打っていたのですけどね(笑)

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funabenkei | 大鼓の稽古 | 23:50 | - | - | - | - |

大鼓の稽古「神楽」番外編

 次のお稽古は「神楽」。巫女や女神がシテの曲(『巻絹』『三輪』『竜田』など)に囃される舞事で、太鼓入り。静かにゆっくり始まりますが、だんだんと調子が上がってきて、後半は若い男の神が舞うハイスピードの「神舞」に繋がるものです。

 前半の「神楽」特有の部分を、純神楽部分とか呼ぶそうですが、その純神楽部分では笛が神楽独特の旋律を吹くので、一から覚えなければなりません(汗) 中途半端に聞き覚えがあるだけに、かえってややこしいです。

(補足。能の舞は、一部を除いて、笛はほぼ共通の旋律を演奏します。シテの型でも同様です。しかし、ほぼ同じものを違うように演じたり囃したりしてみせるところに、能の面白さがあると思います)

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funabenkei | 大鼓の稽古 | 23:57 | - | - | - | - |

大鼓の稽古『錦木』

 大鼓の稽古日でした。今回の曲は『錦木』。

 「錦木」とは五色に彩った木のこと。男が恋する女の家の戸口に夜ごとに一本ずつ立ててゆき、女は同意するときこれを中にしまう、という風習が昔、東北地方にあったと言われています。本当かどうかは分からないのですが。

 能『錦木』の場合は、それを女が取り入れてくれないので3年もの間、錦木を立て続けて、そして死んでしまったという男が主役。この曲、私、大好きなんです。『錦木』とか『通小町』とか、恋の実らなかった男の執心を描いた能って大好きで。でも、この話を女の子にすると「そんなの諦めたらええのに」と一蹴され、挙句の果てにはストーカー扱いされてしまいますけれどね(^^;)

 お稽古を受けたのは、男女の亡霊が現れる後半。男が三年も錦木を立てながら恋が実らなかった恨みを述べるものの、僧侶の回向によって今宵望みがかなったと喜びの舞を舞い、朝の野中に消えていく部分です。

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funabenkei | 大鼓の稽古 | 23:30 | - | - | - | - |

大鼓の稽古『松虫』

 大鼓の稽古日でした。今回は『松虫』。

 この『松虫』という曲は、阿倍野に鳴く松虫の音を慕ってそのまま亡くなった男と、その男の行方を訪ねて同じく露と消えた友人の友情を描いた能です。

 『能・狂言事典』に観世流シテ方で文学博士でもある味方健先生の文章が載っているのですが、これが辞典とも思えない美文なので(笑)、稽古していただいた舞囃子部分の文章を引用させていただきます。

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funabenkei | 大鼓の稽古 | 23:12 | - | - | - | - |
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