世阿弥の佐渡を歩く

 さて、昨日書いた通り、NHK教育で放送されている瀬戸内寂聴さんの「世阿弥の佐渡を歩く」の第1回目を見ました。題は「突然の転落」。

 12歳で時の将軍・足利義満に出会って以来、その寵愛を受け、当時の芸術家として絶頂を極めた能楽の大成者・世阿弥。しかし、晩年は圧迫を受け、息子にも先立たれ、さらに突然佐渡に配流されるなどと、決して幸福とはいえませんでした。世阿弥の生涯については「能楽WS 3日目」で書いたことがあるので、良ければお読みください。

 瀬戸内寂聴さんはご自身の「最後の小説」の題材として「世阿弥」を選び、その取材のために佐渡を何度も訪れているそうです。寂聴さんは、能『夢浮橋』(梅若六郎師初演、2000年)や狂言『居眠り大黒』(茂山千作師初演、2005年)といった新作を書いてらっしゃることで、能楽界とのお付き合いもありますよね。

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funabenkei | 映画・ビデオ・テレビなど | 20:42 | - | - | - | - |

新・シルクロード 第10集・西安

 みゆみゆさんのブログで、瀬戸内寂聴さんの「世阿弥の佐渡を歩く」という番組が放送されているのを知って、ビデオテープを用意して予約をセットしていたところ、偶然、目に入ってきた番組に見行ってしまいました。

 その番組とはNHKスペシャル「新・シルクロード」第10集・西安

 中国の陝西省西安市はかつて「長安」という名前で、王都が置かれた街です。最も栄えたのは唐王朝時代、有名な玄宗皇帝(即位712-756)の治世下のことでした。その時代に、日本から長安にやってきた一人の遣唐留学生・井真成。彼を主役に、西安の過去と現在と未来を紹介した番組でした。

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funabenkei | 映画・ビデオ・テレビなど | 23:42 | - | - | - | - |

能『道成寺』と心臓

NHKスペシャル 驚異の小宇宙・人体vol.2「しなやかなポンプ〜心臓・血管〜」NHKスペシャル 驚異の小宇宙・人体vol.2
「しなやかなポンプ〜心臓・血管〜」

NHKエンタープライズ 2003-04-25

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 1989年に放送されたNHKスペシャル「人体」シリーズの一本です。この「しなやかなポンプ〜心臓・血管〜」は心臓・血管をさまざまな映像を用いて描く番組ですが、単なる循環器としての機能だけではなく、心臓の、精神状態と連動することにも注目しています。

 その例として、能楽シテ方観世流の梅若猶彦師が、初めて『道成寺』に挑む経過を、心臓の計測をしながら追います。能楽師の卒業論文と呼ばれる『道成寺』に若手が挑む様子を、「心臓」という視点から描いたドキュメンタリーと言っても良いと内容でした。

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funabenkei | 映画・ビデオ・テレビなど | 23:02 | - | - | - | - |

桂吉朝さんの落語映像

 お知り合いの方から、NHK大阪で11月24日(木)の0時15分から放送された「上方演芸ホール」という番組にて、亡くなった桂吉朝さんの生前の映像が流されるという話を教えていただいたので、ビデオに録りました。

 それを見たのがやっと今日になっての話。演目は『千早ふる』と『宿場町』、それぞれ1996年と2001年の映像だそうです。映像ながら初めてお聞きする桂吉朝さんの落語。しばらくの間、楽しませていただきました。

 やはり桂吉朝さんが生きてらっしゃる間に一度でも拝見していれば良かったと、重ねて後悔。案内役の小佐田定雄さんがほとんど半泣きで「上方落語界は大きな未来を失いました」と仰っていたのが印象的でした。

funabenkei | 映画・ビデオ・テレビなど | 23:05 | - | - | - | - |

外科室

B00005EDFZ外科室
原作:泉鏡花 監督:(五代目)坂東玉三郎

バンダイビジュアル 1992-08-20

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 前に泉鏡花原作、坂東玉三郎さん監督の『天守物語』のことを書いた時にいただいた、みゆみゆさんのコメントで知った映画です。同じ原作と監督…この『外科室』の方が古いですけれどね。

 小石川植物園の池のほとりで、すれ違い、互いに惹かれあった医学生の高峰と美しい貴婦人。その9年後、医学士となった高峰はその貴婦人(伯爵夫人)の外科手術を担当することになった。夫の伯爵はじめ、親族、公・侯爵などが立ち会う中で、うわ言で心の秘密が漏れることを恐れた夫人は麻酔を断固拒否。自若として麻酔なしで手術を受け入れた夫人は、高峰の手を強く握ってメスを自らの胸に深く突き刺し、高峰の「忘れません」の一言に微笑を浮かべて死に、高峰もその日のうちに後を追った…。
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funabenkei | 映画・ビデオ・テレビなど | 22:59 | - | - | - | - |

天守物語

B00005G2V7天守物語
原作:泉鏡花 監督:(五代目)坂東玉三郎

松竹 1997-02-20

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 播州姫路・白鷺城の天守閣を舞台にした魔性の女性・富姫と、若き鷹匠・姫川図書之助の物語である『天守物語』の映画です。戯曲の原文はこちらにありますので、興味のある方はお読みください。別に昨日、姫路城に行ったのは偶然で、この『天守物語』のビデオを借りたのとは全く関係がないのですが、やはり、「あそこに富姫が…」と思ったりはしました。

 ちょうど『雨柳堂夢咄』で出会ったまんが家・波津彬子さんの作品に、泉鏡花の戯曲をまんがにした『鏡花夢幻』があるのを読み、その「解説」で、坂東玉三郎さんが主演の映画があることを知って探していたのものです。『鏡花夢幻』を読んで以来、泉鏡花の戯曲は幻想的で、いまひとつ掴みきれない感じもあるのですが、なんだか良いなとは思っています。

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funabenkei | 映画・ビデオ・テレビなど | 23:03 | - | - | - | - |

花の乱

B00005IX07花の乱 総集編
アミューズソフトエンタテインメント 2001-05-25

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 昨日に引き続き、借りてきたビデオ話。元々、冷やかしに行っただけのつもりだったレンタルビデオ店で、会員になって借りたきっかけは、この『花の乱』総集編があったからでした。

 『花の乱』は1994年度のNHK大河ドラマで、ビデオリサーチのHPによると歴代最低の視聴率らしいですけれど(汗)、私は大好きな作品なんです。室町幕府八代将軍足利義政の正室・日野富子を主人公にしたものですが、富子の出生が、母親が酒呑童子に凌辱されて産んだ子で、川に流されて捨てられたのを禅僧・一休宗純に椿の庄で養育され、後に生まれた本来の"富子"が失明するに至って身代わりとなったという設定になっていたりします。

 また、富子と義政が互いに五条橋で会う夢を見て惹かれ合うように陰陽師を使って呪術を掛ける話があったり、今参局(義政の乳母)と日野富子の間で後妻打ちが行われて、その際に権力志向の強い日野勝光(富子の義理の兄)の放ったスパイによって、今参局が行っていた富子の安産祈願の祭壇に、呪詛に使う黒い矢が据えられたりと、中世の持つ呪術的な側面を浮き上がらせた面がモロ好みなんですよね。

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funabenkei | 映画・ビデオ・テレビなど | 19:00 | - | - | - | - |

父と息子・執念の吉野ヶ里

B000068WJOプロジェクトX 挑戦者たち
王が眠る神秘の遺跡 - 父と息子・執念の吉野ヶ里

NHKエンタープライズ 2002-07-26

by G-Tools

 先日、近所で新しくレンタルビデオ店が開店し、オープニングセール中。なんとレンタル1本10円! とりあえず、借りてみるかという気分になって、制限ギリギリの5本まで借りてしまいました(笑)

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funabenkei | 映画・ビデオ・テレビなど | 15:46 | - | - | - | - |

交渉人・真下正義

B000B5M7T6交渉人 真下正義
ユースケ・サンタマリア 本広克行 寺島進
ポニーキャニオン 2005-12-17

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 映画『交渉人・真下正義』を見て来ました。私は高校のころにはほとんどテレビを見なくなっていましたが、友だちに連れて行かれた『踊る大捜査線 THE MOVIE』で、このシリーズにハマりました。結局、テレビシリーズのビデオもレンタルして見てしまいましたし(^^)

 正直な感想としては、地下鉄が暴走して客が騒ぐシーンは、どうしてもJR宝塚線での脱線事故を連想してしまいました。予告編も見ずに『踊る大捜査線』シリーズの続編というだけで、見に行ったので忘れてましたが。でも地下鉄暴走は前半を引っ張る要素であって、クライマックスは別にあるので、ずーっと脱線事故の印象を引きずるということはなかったですけれどね。

 主役の真下警視は、警視庁最初の交渉人ということなんですが、交渉ではあまり活躍せず、謎解きをしていたという感じ。それから、暴走地下鉄に爆弾が搭載されているかを判断する部分がありますが、結局最後に「勘ですよ」。ちょっと曖昧過ぎますよね〜。

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funabenkei | 映画・ビデオ・テレビなど | 23:05 | - | - | - | - |

「たけしの誰でもピカソ」茂山千作師特集

 5月6日(金)にテレビ東京系で放送された『たけしの誰でもピカソ』の、「人間国宝狂言師・四世茂山千作特集!」のビデオをやっと見ました。

 京都大蔵流狂言方・茂山千五郎家の頂点に立たれる茂山千作師。息子の茂山千三郎師と孫の茂山正邦師に呼び出され、『福の神』としてスタジオに登場。出演者の方が「笑い声をケータイの着メロにしたい」と言ってましたが、それには同意。ホントに「笑う門には福来たる」という言葉通りになりそうな、めでたい笑い声です(^^)

 京都にある茂山千五郎邸の映像も出ていましたが、やっぱり純日本家屋なんですね。鯉に餌をあげる千作師が似合いすぎです。千作師の初曾孫・莢ちゃんの初節句でも、「笑う門には福来たる」と大笑いでした。

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funabenkei | 映画・ビデオ・テレビなど | 16:59 | - | - | - | - |
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