この本で狂言装束が作れる!?

4757603207狂言画写の世界
―影印・作品解説・装束の着付・装束の構成

安東伸元 中野慎子
和泉書院 2005-08

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 「狂言画写(狂言畫寫)」とは1844年に描かれた狂言舞台の写し絵。『狂言画写の世界』はその写し絵の影印(写真)と描かれている狂言の演目紹介、登場する役に使われる装束についての解説などを一冊にまとめた本です。

 なんて書くと難しそうですが、「狂言画写」はとてもユーモラスなタッチの絵で統一されています。特に『靱猿』や『首引』の部分では見ているだけで、ほんわかした気分になってしまいます。

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泉鏡花『歌行燈』

4101056013歌行燈・高野聖
泉鏡花
新潮社 1967

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 去年の10月、泉鏡花の戯曲『夜叉ヶ池』と『天守物語』の感想をこの「管理人日記」で書いた時に、もっこすさんからオススメいただいたのがこの『歌行燈』。随分遅くなりましたが、やっと読みました。

 前も書きましたが、泉鏡花は母方の親族が能楽師だったり、生誕地・金沢が能楽に関わりの深い土地であることから、作品に能楽の影響が窺えるという指摘があります。なにせ『能・狂言事典[新訂増補版]』に「泉鏡花」の項があるほど。『夜叉ヶ池』や『天守物語』を読んでいると、能や狂言に通じるものを確かに感じましたが…『歌行燈』にはもっと直接的に能(仕舞)が登場します。

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『人形は口ほどにものを言い』

4093874611人形は口ほどにものを言い
赤川次郎
小学館 2003-12

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 文楽に興味を持ちつつあるので、読んでみた本です。赤川次郎さんの文章を読むのは初めてですが多作の小説家の方ですよね。本屋に行くと、文庫の棚の端が赤川作品で埋め尽くされているのは良く見ます。お名前が「あ」ですから、いつも端っこです(笑)

 小説家の書かれる文章だけにお上手ですっと楽に読めました。入門書にありがちなあらすじの羅列はなく、むしろ文楽をテーマにしたエッセイといった感じ。時には歌舞伎やオペラ・現代演劇などにも話は及び、そこから却って文楽の魅力を掘り起こすのはさすがです。

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杉浦日向子『一日江戸人』

4101149178一日江戸人
杉浦日向子
新潮社 2005-03

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 最近読んだ『一日江戸人』という本の「決定版マジナイ集」の章に、江戸っ子のおまじないとして、恋愛関連から「大勢の人のなかでオナラをした人を当てる法」なんて奇妙なものを含めて、いろいろ紹介されているんですが、その中に

(1)近くの畳のヘリからゴミを取り出し
(2)それをツバでぬらしてまるめて
(3)おでこのまんなかにくっつける

というものもありました。これ、どっかで聞いたことがあるなぁ、と心当たりを確認してみたら狂言『痿痢(痿痺、痺とも)』でおなじみ、「足のシビレを取り去る法」なんです。

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『平家物語』は楽しい

4061583514平家物語(1)
杉本圭三郎
講談社 1979-03

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 本館サイトの掲示板で、花兎さんが能『祇王』に関して「祇王といえば、平家物語には菩提寺は六条御所・長講堂となっています。知ったとき、祇王寺じゃなかったの?とびっくりしました」と書き込んで下さったのがきっかけで、「それは確かめてみたいな」と『平家物語』を読み始めました。(確認は掲示板でしました。)

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能楽史事件簿

4000018108能楽史事件簿
横浜能楽堂
岩波書店 2000-06

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 みゆみゆさんのブログで紹介されていた『能楽史事件簿』を読みました。確かに三文字目を「師」に変えたら、サスペンスドラマみたいですね(笑)

 横浜能楽堂にて、1999年から2000年にかけて6回に分けて催された公開講座を本にまとめたものです。司会・聞き手がNHKの葛西聖司アナウンサー。もうこの方、ファンです(^^) 長年伝統文化の番組を担当されてきて、ご自身でも本を出されるぐらいお詳しいのに、ほとんどそういう素振りをされず、司会や聞き手に徹する姿はまさにプロフェッショナル。的を射た合いの手はしっかり入れられるし、良いなぁ。

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能と狂言の世界

4061291289能と狂言の世界
小林責 増田正造
講談社 1982-01

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 「能や狂言に特定の見方はありえないと私たちは思いますし、何か特別の予備知識を必要とするような説き方には、首をかしげてしま」うというところから出発した、「能と狂言を見たり、その本質について考える際の手がかりとなる素材を提供」してくれる本です。もう20年以上前に出た本ながら、面白くて一気に読んでしまいました。

 何よりも能と狂言を別に説かずに、同じ立場で扱おうとする姿勢が私好み。私は能と狂言はお互い違う性格を持ちながらも、根本的な部分は共通する兄弟芸能だと思ってますけれど、そのことを増田正造さん・小林責さんという大学者お二人が、本として形にされていることを知って嬉しいのですモグモグ

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泉鏡花=畠芋之助?

4592883306事象の地平
川原泉
白泉社 2003-12

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 私が好きなまんが家の代表に挙げて良いのが川原泉さん。『事象の地平』はそのエッセイ集。まんが家でありながら文章主体の本です。川原作品に漂う知的でありながらも、そこはかとなく少しとぼけた感じの雰囲気は文章でも共通。楽しんで読んでいたのですが、ショックな一節を見つけてしまいました。

 ところで私の場合、「耽美」と言われて思い浮かぶのは、明治・大正期の小説家「泉鏡花」だな。泉鏡花……ペンネームまで耽美的。日本の伝統美と独特な幻想世界を見事に融合させて表現した作家にふさわしい名前だ。…しかし、デビュー当時の彼のペンネームが「畠芋之助」だっとゆー事はあまり知られていない。最初はギャグ作家だったのだろーか。芋之助に一体何が起きたのか。
(第12講「事象の地平の果て」より)
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夜叉ヶ池・天守物語

4003102738夜叉ヶ池・天守物語
泉鏡花
岩波書店 1984-01

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 今月末に「能楽劇 夜叉ヶ池」を見に行きますので、原作を読んでみました。泉鏡花の戯曲は、坂東玉三郎さんが監督をされた映画『天守物語』『外科室』を見たり、波津彬子さんがマンガ化された『鏡花夢幻』を読んだりしていましたが、原作を読むのは初めてです。

 『夜叉ヶ池』は一度でも撞き忘れれば、たちまち村が大水に飲まれて滅ぶという伝説の鐘をめぐる夫婦の話。背景に、夜叉ヶ池に住む龍神・白雪姫の恋心があります。また、『天守物語』は播州白鷺城の天守に棲む富姫と、人間の鷹匠・姫川図書之助の恋物語。

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あらすじで読む名作狂言50

4418052194あらすじで読む名作狂言50
小林責 安東伸元 児玉信 野村小三郎 藤岡道子 帆足正規
世界文化社 2005-08

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 前に紹介した「あらすじで読む名作能」の姉妹本。ホントは「そろりそろり参ろう」の掲示板で、こちらの「名作狂言」のことを教えていただいて先に読む気だったのですが、偶然「名作能」の方が先に手元にやって来たのです。ということで、ようやく読み終えました。

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