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九州国立博物館

南の貝のものがたり

 さて時間が前の記事より遡りますが、福岡に到着して最初に向かったのは、去年開館したばかりの九州国立博物館でした。というわけで西鉄に乗って太宰府へ。福岡に行くのは3度目ですが、毎回太宰府にも行ってます(笑) 福岡市内から太宰府、ちょっと離れてるんですけれどねぇ。

 初回は九州学生能楽連盟の春季大会へ賛助出演するためですが、出演の後、どっか観光しようということになって太宰府天満宮へ行く。2度目は「柳の下WS」の時ですが、ちょうど大学の考古学の講義で大宰府の発表をすることになっていたため、近くまで来たのだしと、現地と資料館を見て歩いて実際に感じてみたのでした。

(ちなみに「太宰府」は地名。「大宰府」は古代に現在の太宰府にあった中国・朝鮮との外交や九州の行政を統轄した役所名。点のあるなしで意味が違います。大宰府は中国風に「都府楼」なんて呼び方もあり、おっしゃれ〜。)

 太宰府駅から九州国立博物館へは太宰府天満宮経由と直行と両方のコースがあるらしいので、せっかくなので天満宮経由で行くことに。遠出した時に能ゆかりの地を歩くのが私の趣味で、この太宰府天満宮も『老松』ゆかりの地ですから。

 太宰府天満宮ゆかりの能には、もう一曲『藍染川』という曲もあって、前シテにあたる梅壷という女性の蘇生の碑が天満宮周辺にあるらしいのですが…激しい通り雨が降ったこともあり、時間に余裕もなかったので見つけられなかったのが残念。また4度目の福岡遠征の楽しみ?(笑)

 雨から逃げ込むようにして九州国立博物館へ。太宰府天満宮から長いエスカレーターを上って到着。なんだか空港のような建物でしたね。入ったところに博多祇園山笠で使われるという菅原道真の一生を表現した山が展示されており、圧巻でした。

 特別展「南の貝のものがたり」もやっていたので、まずはそちらを覗きます。やたらファンシー?なチラシで、博物館のチラシっぽくはないというのは良いのですが、何の展示か全然分からないのはどうだろう?(^^;) 一応、南の島に生息する貝と、日本の文化や社会との関わりについての展示だそうです。

 日本文化と貝? あまりイメージにはなかったんですが、ちょうど福岡行きの新幹線で読んでいた日本刀の本にも載っていた国宝「梨地螺鈿金装飾剣」が展示されていて。「あ!?螺鈿細工ってヤコウガイやったの忘れてた!」 螺鈿の太刀を佩くことは公卿や近衛中将が宮廷の儀式に参列する際の正装でした。これで日本文化と貝が無関係だなんて…ああ大間違い(^^;)

 ほかに面白かったのが、弥生時代の南島産貝製の腕輪から近畿などの古墳から発掘されることもある腕飾類への移り変わりの展示。近畿で発掘される腕輪類は金銅製だったり、石製だったりするんですが、形としては貝の腕輪を模しているんですよね。日本文化は南や北から流入して来た文化が混ざり合い変容して生まれたと聞きますが、それを実感できた展示でした。ちなみに今日まで開催されてます(笑)

 続いて「発掘された日本列島2006」が併設されてましたが…考古学は苦手なので省略(^^;) 平常展へ。入口前に大宰府の門などの再現模型があって、再現模型好きの私は嬉しくなってしまいました。写真撮影OKだったので、思わず撮影。

大宰府門

 平常展示は…京都の国立博物館もそうですが、広い! さすが国立。しかし国立だからでしょうけれど、テーマが広くて様々なものを扱っているので、逆にいえば統一的なテーマが分かりづらく、見ていて疲れてしまいました。でも九州、それも太宰府という土地を意識して、文化の国際交流といったものをテーマにしているらしいことは感じ取れました。

 私が一番楽しめたのは奈良〜平安時代の展示。大学で専攻していた時代というのもありますが、遣唐使船内を再現した展示室があって、遣唐使たちが唐へ運んだもの、唐から持ち帰って来たものを、しかも実際に触ったり、香料の匂いを嗅いだりできるのは楽しかったです。

 それにしても、最後の方に秘密結社フリーメイソンのケースが展示されていたのはびっくりしました(笑) 19世紀に長崎で作られたものだそうです。

 展示を見終わって外に出たころには雨も止んでおり、助かりました。この後、博多まで戻って「アツい!囃子のBEAT!!」へ行ったのですが、この雨があったために多少は涼しかったのかも。

funabenkei | 博物館・美術館 | 08:19 | - | - | - | - |

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