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大坂歌舞伎展

大坂歌舞伎展

 「上村松園展」と同じ日に行ったのが、大阪歴史博物館にて催されていた「日英交流 大坂歌舞伎展〜上方役者絵と都市文化」でした。書くのをお預けにしている間に、もう会期が終わってしまいましたけれどたらーっ 大阪歴史博物館は大槻能楽堂山本能楽堂に近いのですが、いつも隣を通るだけなので、やっと行けました。

 「日英交流」というのはイギリスの大英博物館との共催のため。大英博物館ほか欧米の博物館が所蔵する資料の展示が多かったです。元は日本のものだったのに随分流出してしまっているのですね。少し寂しい気もします。

 主に、江戸時代後期の大坂歌舞伎を席巻した二代目嵐吉三郎(1769-1821)と三代目中村歌右衛門(1778-1838)というライバル2人に関する展示でした。ほとんどが役者絵。私は歌舞伎はほとんど初心者で演目も分かりませんし、歌舞伎の役者絵を見るなんて初めてですから、その良し悪しなんてのは全く分かりません。

 しかし、その役者絵などを出版することで役者たちを応援した、それぞれのファンというか後援者たちの熱気が200年の時を超えて伝わってきました。役者絵を通して、役者自身よりも、周囲の大坂町衆たちがどのように歌舞伎を盛り上げて行ったかを見せる展示だったのですね。

 大坂のファンの力は大きなもので、同じ舞台に立とうとしなかった嵐吉三郎と中村歌右衛門に共演の予定を決めさせるなんてこともあったそうです。結局その「夢の共演」は嵐吉三郎の急逝により、実現しないまま終わってしまいますが、ファンたちは実際には共演しないまま終わった二人を、舞台絵として「共演」をさせてしまうのです。それも一枚ではなく、何枚も。どれだけ期待されていたかが分かるってものです。

 あと印象に残っているのは「貼込帳」。自分の見に行った芝居やひいきの役者に関する番附(番組)や役者絵をとにかくノート(?)に貼りつけてまとめたものです。私、知り合いの能楽(能・狂言)ファンの方に鑑賞記録ノートを作っているという方が何人かいらっしゃいますが、それと本質的には同じものですよね。能楽と歌舞伎、ジャンルは違っても、そういったものを作る気持ちってよく分かります。ファン心理って今も昔もそう変わりませんねラッキー

 私も「能楽貼込帳」を作ろうかな〜? ズボラなので、途中で投げ出すのがオチであろうとは思いつつも。

■関連記事
涸井戸スコウプ:[展示]大坂歌舞伎展@大阪歴史博物館
あおぞら:日本人の絵はすごいぞ!

funabenkei | 博物館・美術館 | 21:04 | - | - | - | - |

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