観世汁という食べ物

知人から聞いた話なんですが、「観世汁」という食べ物があるそうです。

辞書を引くと「味噌汁に薄く削いだ豆腐を入れ、水溶きした葛を流し入れたもの」と確かに載っていました。

出典を調べて見ると、江戸時代の寛永20年(1643)に出版された『料理物語』という本に載っているそうです。

原文を引くと、
「観世汁 たうふをうすくきり 中みそにてしたて候也 これもめんを<群書類従は「あんを」>かけだしてよし」

ついでに「鯉の観世汁」も載っていましたので。
「こいをおろし ちいさくきりて たうふをあぶりきり入 中みそにて吉 けしさんせうのあんをかけて出してよし」
とのことです。

どなたか試して欲しいですね。
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funabenkei | 日々雑感(未分類) | 09:00 | - | - | - | - |

mixiとTwitter

 mixiを開けたら、「青少年と判定されたので、一部の機能を制限させていただきました」と訳の分からないメッセージが。もうじき30歳のおっさん捕まえて。Twitterを本格的に初めてからは、mixiは運営への不信もあって、コメント来てないかチェックするか、ブログの文章をコピーするぐらいになってましたが、また嫌な思いさせられました。

 なんてことをTwitterに書いたら、予想もしない反応が!

「まだまだ若いってことですよ(笑)」
「心が若いんです。あんまり三十路って言わないでください」

 というのは好意的ですが、

「羨ましいww」
「すいません、実はゆげひさんが若い事に驚いてました(笑)」
「こっそり打ち明けると僕も驚いてましたw」
「実は私も、かなり驚きました!これは内緒ですが(笑)」
「やっぱり?でも皆さん、これはゆげひさんには絶対ナイショですよ!」
「は〜い♪絶対シーですね(笑)」
「私も(笑)」
「私もお仲間のようですね(笑)」

と続々と集まってきました。私の年齢ネタに対して、なんという結束力(笑)

 内緒とか言ってるので、〈小鍛冶〉の初同の謡

「壁に耳。岩の物言ふ世の中に。隠れハあらじ殊になほ」

とツイートしてみたら、さらに

「そのツイートで20代とかあり得ないw」

と。

 …ちょっと能が好きなだけの、平々凡々な男子です(笑)



柏木ゆげひ | 日々雑感(未分類) | 01:48 | - | - | - | - |

「左右」と「兎角」

 先日、「とにかく」や「ともかく」という言葉を「左に右く」「左も右く」と書く形が、大正時代〜昭和初期のころのいくつかの文献で確認されることを書きましたが。

 「左に右く」「左も右く」以外に、辞書にも載っている「兎に角」「兎も角」と書く書き方があります。こちらについては由来が分かりました。「兎角」、つまりウサギの角は在り得ないことから、現実に存在しないものの譬えである仏教語に「亀毛兎角」という言葉が存在しているのです。

 「とかく」は様々な事柄を表す名詞、もしくは副詞であって、現実には存在しない意味を表す「亀毛兎角」とは意味が違うのですが、音が同じから混同されて、さまざまな事柄を表わす「とかく」に「兎角」と当てるようになったようです。

 この「兎角」を使ったことで特に有名なのは明治〜大正の文豪・夏目漱石。『草枕』の有名な冒頭にも「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角人の世は住みにくい」とありますが、こんな感じで漱石は多用しました。「とかく」「とにかく」「ともかく」に「兎角」が使われるようになったことに、漱石の影響もあるみたいです。漱石は他にも独特の当て字を使用することが多いので有名で、他に「沢山(たくさん)」「場穴(ばけつ)」「浪漫(ろまん)」などもあります。今でもメジャーとはいえないものの、辞書には載ってるぐらいのレベルですね。

 「左に右く」「左も右く」を調べていた時には辞書に載っていなくて、かなり不安を感じましたが、この「とかく」を引くと、「左右」という当て字も載っていました。私が持っている電子辞書に収録されている小学館『大辞泉』と大修館『明鏡国語辞典』の二種類の辞書には載ってました。「とにかく」「ともかく」で引くと載っていませんが、辞書に載っていることでちょっと安心しました。

 しかし、当て字としては「兎に角」より「左に右く」の方が意味がまだ近いと思うんですが…やはり読みにくいからでしょうか。

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 さて、最初に紹介した仏教語「亀毛兎角」は現実に存在しないものの譬えと書きましたが、小学生時代前半を塗りつぶした名作ゲーム『ドラゴンクエストIII』のモンスターに「いっかくうさぎ」がいたことを思い出しました(笑)

 
 有難くも忝くも、仏さまは「亀毛兎角」のお言葉を以て、世の中の子どもたちと、かつて子どもだった人たち(私含む)に『ドラクエ』はあくまでフィクションですよ〜とお教え下さっているのでしょうか(笑)

 あと「亀毛」に関して、能〈鶴亀〉の亀の冠には毛が生えていたように思うのですが、これもフィクションなんでしょうか!?

JUGEMテーマ:日本語
柏木ゆげひ | 日々雑感(未分類) | 11:19 | - | - | - | - |

新管理人よりご挨拶

サイトトップやこちらのブログなどにお師匠様こと柏木ゆげひさんが書いてくださいましたように、『能楽の淵』のサイト本体及びブログを引き継がせていただくことになりました「ようこ」でございます。

あつかましくもサイトの引継ぎに名乗りを上げさせていただきましたが、お能を観るようになって一年余、特にこれといった知識も持ち合わせているわけではございません。

でも、お能を観るのは大好きです。なんだか、五感をフル稼働させて、その世界に浸りこめるのがとても心地よく感じます。

お能に関する薀蓄を語らせたら、一日中だってしゃべり続けていそうなお師匠様のように、皆様に「へぇ〜」と言っていただけるようなネタはご用意できないかもしれませんが、これからも『能楽の淵』がお能好きの方たちの楽しい交流の場となり、また、初めてお能を観る方たちのために少しでも高く思われがちな敷居を下げるお手伝いが出来ますよう精進してまいりますので、どうぞ温かくお見守りいただければと存じます。

なお、お師匠からもありましたように、公演情報はまた別の方が管理されることになりました。こちらともうまく連携をとりまして、皆様にとって使いやすいサイトとなりますよう、少しずつ手を加えて参ります。ご辛抱強くお待ちいただければ幸いでございます。

どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。

2008年5月 ようこ
funabenkei | 日々雑感(未分類) | 14:11 | - | - | - | - |

近況報告

 現在、公演情報とそのほかの部分を分けて引継ぎを進めているところです。しかし、あまり皆様にお待たせしても申し訳ございませんので、新・管理人の方に少しずつブログから書いていただこうかと考えております。

 公演情報の方は、また別の方が現在少しずつ登録しておりますので、時々チェックしていただけたらありがたく存じます。

 とりあえず近況報告まで。

 2008年5月 柏木ゆげひ
funabenkei | 日々雑感(未分類) | 18:38 | - | - | - | - |

ご挨拶とお願い

 「2月閉鎖」と書きましたサイト「能楽の淵」ですが、公演情報などの引き継ぎ先が決まりました。引き継ぎ先に「立候補」下さった方に感謝いたします。

 具体的な移行の形などはこれから決めていきますが、完全閉鎖することを避けられたことが何よりも嬉しく感じています。自分で決めた閉鎖ですが、やはり惜しいという気持ちは強かったですので、本当に喜びで一杯です。

 また、全体の引き継ぎは無理でも、何か協力できることがあれば、と仰って下さった方々が何人もいらっしゃいました。ありがとうございます。こんな幸せなサイトはなかなかないと思います。
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funabenkei | 日々雑感(未分類) | 07:44 | - | - | - | - |

なんだか痛そう

切通眼科

 たまには、ネタ写真。

 大鼓のお稽古場に行く途中に看板があって、いつも気になっています(笑)

funabenkei | 日々雑感(未分類) | 08:12 | - | - | - | - |

後輩たちの自演会と大阪観世会

 12月前半の予定がようやく確定。9月から11月にかけて、能や狂言を見に行くのに割と都合の良い休みが取れていましたが、今回はいろいろな事情があって、思うに任せません。

 とはいえ先月後半、私用で突然に連休をいただいたりしていますから、今月はその分こうなると覚悟していました。それで当然です。でなければバランスが悪い。上司には感謝こそすれ、不満などは全くありません。

 でも、私は現在の仕事以外こそが、自分の最大の関心事なので、いろいろ思うこともあります。何よりも残念なのが、大学能楽部の後輩たちの自演会に行けないことが確定してしまったこと。

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funabenkei | 日々雑感(未分類) | 01:33 | - | - | - | - |

「文章」について

 前回、「人に読んでもらう文章」という題で日記を書きましたら、何人もの方にコメントいただきまして、ありがとうございました。ですが、あれはmixiやブログ、「能楽の淵」とはまた別の話なのです。完全な言葉足らずで申し訳ありません。

 知人に頼まれて、とあるものに載せる文章を書くことになって。それの打ち合わせを兼ねて食事し、ビールとワインのボトルを空けて(笑) その酔った勢いで、頭に浮かんでいたことを、つらつら〜と書いたわけでした。

 「普段私が書いている文章…」云々は、私が書き散らしている文のことです。心の赴くままにだらだらと垂れ流すのは楽ですが、今回は違います。人のために、自己満足やマニアックに走らず、簡潔で、でも読んでもらう意味のある文章である必要がある。それに関する思いでした。

 最初に書き上げたのは約1600字。A4の紙一杯に印刷した文字を眺めて、一瞬で「半分ぐらいに縮めてな」と言われました(苦笑) あははは…。大学のレポートなら規定の文字数埋められたらそれで済んでいた。そんなレポートなら数千字でも楽勝でしたが、今回の800字は手強いです。

funabenkei | 日々雑感(未分類) | 08:32 | - | - | - | - |

人に読んでもらう文章

 …って難しいですね。

 普段私が書いている文章は、私の感想であって、思ったことをそのまま書けばいいので楽ですが、人に読んでもらうために書く文章は難しいです。人のために書く文章というのは。


 書く以上は、いい加減なことはけないから調べる。でも、そのまま羅列しても面白くない。私が楽しくても仕方ないのだ。読んでもらって、書いている内容に関する興味をかき立てたり、もっと読みたいと思う文章を書かなければならない。

 できるだけ文字数は少なく。でも、伝えたい内容は十分に。できれば、その先に続くものがあって欲しい。…そういう文章を書けたら、幸せですね。

funabenkei | 日々雑感(未分類) | 21:17 | - | - | - | - |
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